category:萌え(SSS込み)
昨日寝るために横になっていたら、ふいに私も監禁を思いついてしまったではないか。
某場所で目にしたのが強烈すぎたか。ブラボー。
中身を「こうでこうでこう」と考えていたら、うほー危ないなぁこの話、なんて思ったり。
中村中の新曲の中の1フレーズ、「私を一晩買ってください」がふと頭をよぎったのが悪かったか。
あ、監禁つってもメインは縄系の束縛です。紫乃さん服の下に縛られてるって設定で。
こんな感じですか(原稿は進まないのに何故かこれはさっくり書けた)
下記・続きを読むよりどうぞ。
某場所で目にしたのが強烈すぎたか。ブラボー。
中身を「こうでこうでこう」と考えていたら、うほー危ないなぁこの話、なんて思ったり。
中村中の新曲の中の1フレーズ、「私を一晩買ってください」がふと頭をよぎったのが悪かったか。
あ、監禁つってもメインは縄系の束縛です。紫乃さん服の下に縛られてるって設定で。
こんな感じですか(原稿は進まないのに何故かこれはさっくり書けた)
下記・続きを読むよりどうぞ。
「縛ってください」
「…紫乃」
「あなたは私が何処かへ行くのか不安なのでしょう。だったら私を縛ってください、がんじがらめにして。
私にあなたを刻んでしまえばいい。どこにも行けないように」
文字通りの意味だった。
自分の中の理性、常識というものが西脇の前に屈服する。それを知っていながら橋爪は止める術を持たなかった。
この閉鎖された空間で過ごすうちに可狂しくなってしまったのかもしれない。
否、それは西脇の所為だけではない。
この男は扉に鍵をかけるどころか堂々と開け放ち、「出て行きたければ出て行けばいいよ?」と笑うのだ。
それはいっそ残酷な微笑だった。
この手を離してしまえば二度とないことを橋爪は知っている。
それは西脇という男の深淵を覗く機会がもう来ないということだ。同時に彼に見捨てられるかもしれないという思いが強く、強く橋爪を支配した。
(ああ)
やはり自分はどこか可狂しくなってしまったのだろう。
西脇に与えられた戒めは橋爪を痛めつけることはなく、ただその身を鈍く縛った。
西脇は決して橋爪を殴ったり血を流させたりはしない。むしろ平素より丁寧に、扱う。
束縛そのものも激痛を与えるという訳ではない。それなのに身動きする度に細い縄がきり、と橋爪の肌に擦れて、否応なく彼につけられた戒めを思い出させるのだ。
それはただ、日常の最中で西脇のことを思い出すこととは全く違う。
鈍く、神経を擦る痛みが身に走るたびに、これは西脇のつけた疵だと、これは彼の深い執着だということを思い起こさせるのだ。常に。いつもいつでも。
「………」
橋爪は西脇のシャツを両手で握り締めたまま項垂れた。その拍子に、さらりと髪が零れ落ち男の眼下に真白いうなじが露になる。
西脇は無言のまま、懇願する橋爪の前に立ち尽くしていた。
固く固く目を瞑っていた橋爪だったが、あまりに西脇のいらえがないことに不安になりかけたその時。
「…!」
西脇の両手が橋爪の上腕を外から包み込んだ。服の下に施された縄がまざまざと感じられて、びく、と橋爪はふるえる。
「───嘘つき」
「に、しわきさ…」
顔を上げた橋爪は、自分を覗き込む西脇の瞳と正面から向き合うことになった。
そしてそこに宿った瞳の光の強さに、息を呑んだ。
何と言えばいいのだろう、ひどく優しかったのだ。
ただ橋爪を見つめているだけなのに、同時に目に映らない触手に全身を絡め取られたような気すらした。
歪んだ男がそこに居る。
───鬼の顔をして。
「縛られるのが好き、なんだよね」
問いかけのかたちで落とされたそれは今更だが橋爪の羞恥を煽った。
そんな橋爪の喉を西脇は、片手で押えて哂った。
「怖くなったの、ドクター。
俺に縛られてどこにも行けないようにされて、それなのに外に連れ出されたら戻りたいって泣いたよね。
俺に縛られなくなることが、怖くなったの。ああそれとも」
ふいに西脇は言葉を止め、くつ、と洩らす。
「俺が、ドクターを縛りたいからじゃなくて本当は縛られたいんでしょう。
縛られて、やさしくやさしく、されたいんでしょう」
西脇は橋爪のくちびるをまるで煽るように、舐めた。
「ねえどうなの?」
「あ、」
西脇のもう片方が、腕を通って腰を撫で、橋爪の背に廻っていた。
シャツの下に走る縄をついと横になぞられると、ぞくぞくと、腰骨のあたりから疼きが這い登って来た。
───いつも、彼の横に立ちたいと思っていた。
そう在りたい願いと、そう在ってもいいのだと誰かに認めて欲しかった。それは西脇であったり、当の橋爪自身だったとも言える。
だが西脇が自分を覆うプライドを捨てたこの極限の状態で、それが何になるというのだろう。
西脇は橋爪を閉じ込めておきたい、そして橋爪は彼の中に居たいのだ。
そう気づいた時、橋爪の中でも何かが崩れた。
紫乃、と歌うように低いバリトンが耳に注がれる。
橋爪はその声に、自分の足先から蕩けていくのではないかとすら思えた。
ええ、と洩らすと「聞こえないよ」と苦笑される。
「ええ、そうです…」
橋爪はいつの間にか引き寄せられていた男の背に両腕を回して目を閉じた。
西脇の体温が伝わる。同時に、腕に巻かれた縄のごつごつした感触が、彼の膚に伝わっているのだろうと思った。
(ああ)
西脇の与える歪んだ愛情───執着というものは橋爪を絡め取ってしまった。
彼の衝動の表れとも言うべき束縛がないと、息も出来ないくらいに。皮肉にも縛られることで心から橋爪は西脇を受け入れることが出来た。
それはとても温い幸福だった。
「あなたが欲しい」
「紫乃」
───だから私を縛って。
そう洩らすと、西脇はやはり沈黙した。
そして、一度息を吸って言った。
声を殺していたらこれ以上撃たれることもなかったのにと、どこか他人事のように西脇が囁いた。それは目を閉じた橋爪の耳にかすかに届いたような気がした。
…て感じで。
ダメだな、あんまり上手く出来ません。まあ続くとしたら秋以降かと。
「…紫乃」
「あなたは私が何処かへ行くのか不安なのでしょう。だったら私を縛ってください、がんじがらめにして。
私にあなたを刻んでしまえばいい。どこにも行けないように」
文字通りの意味だった。
自分の中の理性、常識というものが西脇の前に屈服する。それを知っていながら橋爪は止める術を持たなかった。
この閉鎖された空間で過ごすうちに可狂しくなってしまったのかもしれない。
否、それは西脇の所為だけではない。
この男は扉に鍵をかけるどころか堂々と開け放ち、「出て行きたければ出て行けばいいよ?」と笑うのだ。
それはいっそ残酷な微笑だった。
この手を離してしまえば二度とないことを橋爪は知っている。
それは西脇という男の深淵を覗く機会がもう来ないということだ。同時に彼に見捨てられるかもしれないという思いが強く、強く橋爪を支配した。
(ああ)
やはり自分はどこか可狂しくなってしまったのだろう。
西脇に与えられた戒めは橋爪を痛めつけることはなく、ただその身を鈍く縛った。
西脇は決して橋爪を殴ったり血を流させたりはしない。むしろ平素より丁寧に、扱う。
束縛そのものも激痛を与えるという訳ではない。それなのに身動きする度に細い縄がきり、と橋爪の肌に擦れて、否応なく彼につけられた戒めを思い出させるのだ。
それはただ、日常の最中で西脇のことを思い出すこととは全く違う。
鈍く、神経を擦る痛みが身に走るたびに、これは西脇のつけた疵だと、これは彼の深い執着だということを思い起こさせるのだ。常に。いつもいつでも。
「………」
橋爪は西脇のシャツを両手で握り締めたまま項垂れた。その拍子に、さらりと髪が零れ落ち男の眼下に真白いうなじが露になる。
西脇は無言のまま、懇願する橋爪の前に立ち尽くしていた。
固く固く目を瞑っていた橋爪だったが、あまりに西脇のいらえがないことに不安になりかけたその時。
「…!」
西脇の両手が橋爪の上腕を外から包み込んだ。服の下に施された縄がまざまざと感じられて、びく、と橋爪はふるえる。
「───嘘つき」
「に、しわきさ…」
顔を上げた橋爪は、自分を覗き込む西脇の瞳と正面から向き合うことになった。
そしてそこに宿った瞳の光の強さに、息を呑んだ。
何と言えばいいのだろう、ひどく優しかったのだ。
ただ橋爪を見つめているだけなのに、同時に目に映らない触手に全身を絡め取られたような気すらした。
歪んだ男がそこに居る。
───鬼の顔をして。
「縛られるのが好き、なんだよね」
問いかけのかたちで落とされたそれは今更だが橋爪の羞恥を煽った。
そんな橋爪の喉を西脇は、片手で押えて哂った。
「怖くなったの、ドクター。
俺に縛られてどこにも行けないようにされて、それなのに外に連れ出されたら戻りたいって泣いたよね。
俺に縛られなくなることが、怖くなったの。ああそれとも」
ふいに西脇は言葉を止め、くつ、と洩らす。
「俺が、ドクターを縛りたいからじゃなくて本当は縛られたいんでしょう。
縛られて、やさしくやさしく、されたいんでしょう」
西脇は橋爪のくちびるをまるで煽るように、舐めた。
「ねえどうなの?」
「あ、」
西脇のもう片方が、腕を通って腰を撫で、橋爪の背に廻っていた。
シャツの下に走る縄をついと横になぞられると、ぞくぞくと、腰骨のあたりから疼きが這い登って来た。
───いつも、彼の横に立ちたいと思っていた。
そう在りたい願いと、そう在ってもいいのだと誰かに認めて欲しかった。それは西脇であったり、当の橋爪自身だったとも言える。
だが西脇が自分を覆うプライドを捨てたこの極限の状態で、それが何になるというのだろう。
西脇は橋爪を閉じ込めておきたい、そして橋爪は彼の中に居たいのだ。
そう気づいた時、橋爪の中でも何かが崩れた。
紫乃、と歌うように低いバリトンが耳に注がれる。
橋爪はその声に、自分の足先から蕩けていくのではないかとすら思えた。
ええ、と洩らすと「聞こえないよ」と苦笑される。
「ええ、そうです…」
橋爪はいつの間にか引き寄せられていた男の背に両腕を回して目を閉じた。
西脇の体温が伝わる。同時に、腕に巻かれた縄のごつごつした感触が、彼の膚に伝わっているのだろうと思った。
(ああ)
西脇の与える歪んだ愛情───執着というものは橋爪を絡め取ってしまった。
彼の衝動の表れとも言うべき束縛がないと、息も出来ないくらいに。皮肉にも縛られることで心から橋爪は西脇を受け入れることが出来た。
それはとても温い幸福だった。
「あなたが欲しい」
「紫乃」
───だから私を縛って。
そう洩らすと、西脇はやはり沈黙した。
そして、一度息を吸って言った。
声を殺していたらこれ以上撃たれることもなかったのにと、どこか他人事のように西脇が囁いた。それは目を閉じた橋爪の耳にかすかに届いたような気がした。
…て感じで。
ダメだな、あんまり上手く出来ません。まあ続くとしたら秋以降かと。
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