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サイト日記。G-DEFEND西橋カプ多し。
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ふいと、「あの曲が聞きたい…」と思ってしまった。

何故だ。○○年と○○年の紫乃さんを見たからか。
→これから、「羽根じゃ!」と思って(何故?)、思いついたのが「天空のエスカフローネ」のOP。

…最近の十代の人って、このアニメ知ってんのかな。
私も殆ど知らないので詳しくはないけど、確か制服着た女の子と、景麒みたいな金髪長髪無表情(?)な男と、ガンダムみたいな巨大メカが出てくる戦うラブストーリーだった気が。
最後、くっつかないから「ええー!」と思った記憶がそりゃもう遥か昔に。

坂本真綾の「約束はいらない」。
この曲好きなんだ…。

i Tunes Storeを見て、菅野よう子(作曲者)の名前を見たもんだから、「あるかなー」と思って探したらあった。
久々に聞きたくなったからつい、購入。

この曲って、「高く、空高く。舞え。気高く凛として、ずっと、ずっと高く───この想いも、翔べ」なんつークサいコピーが出来そうなイメージが私の中であるんですけど。

青空、鐘、鳴り響く、風、舞い飛ぶ、解放、遥か、戦い、絶望、切なさ、激情。祈りの錫杖。天まで届きそうな、アカペラの重なり。
羅列するならそんな感じ。

「これ西橋に使えんかな」って考えてたんです。

愛してるって歌詞も良いのですが、一部どうにも合わない部分もある。
あなたを失っても精一杯笑顔でいたい、って部分とか。「えー? これを西橋に出来るかな。無理じゃない?」と思いつつ聴きまくってたら…。

───はい、キタコレ。
 



頭の中にこの曲をエンドレスでかけつつ仕事中にキーを叩いていたら、ふいと思いついたっつーか思い出したっつーか。

鳥人の一族の血を引く紫乃さん。自らの命を燃やして空を飛べる一族の末裔ってのどうかな!ていうか昔何かのマンガか小説か何かであったよなこれ。忘れたけど。
よし、そうしよう! 

でもそれだけじゃつまらんから、「血」(血脈)で命を燃焼させて飛翔するエネルギーにできるってことで、その気になればいろんな力があるってのどうだろう! 
飛翔と、命と、血に関することがねー。

だからテロ爆発で吹き抜けから落ちてくる西脇を、下から見てた紫乃さんが、ぶわっと自分の力を解放して風を起こすんですよ。
で西は助かるの。
でも落ちていく瞬間、西と目が合った紫乃さんの瞳がその瞬間真紅に輝いて、魔方陣の下から風が吹いたみたいにぶわーっと。
白衣と髪が重力に逆らって立ち上る!

ああ素敵v
もう西が、畏れを一瞬抱くぐらい絶対的な力に満ちていて綺麗で強いんですよ。

私の脳内で再生されているBGMつきのアニメOP(←マジ)を皆様にお届けできる手段がないのが残念!!!と思うぐらいだ。
(しかもその時々で好きな絵描き様だったり原作だったりする)

いやそれ以前にこの↑表現どうよと自分で苦笑するけど(お前はそれでも物書きか?と)、あー、頭の中の映像が強すぎて。
どんなことを書いてもそれに 及 ば な い と知っているから敢えて、書けないと言うかね(苦笑)。

それはさて置き、無表情を取り繕うのに困ったわ~(仕事中)。
スキあればニヤついてしまいそうで。キー叩きながら我慢。

「あなたを喪っても笑顔でいたい」→西を喪ったら笑顔でいられんよな? だったらこの「あなた」を別人にしよう! みたいな。





…で、その後、西が運び込まれて医務室に二人きりになった時、西が目を覚ましたらちょうど、紫乃さんは高嶋とかに用をいいつけて外に出したところだったのね。
カーテンの向こうからそれを知るんだけど、西は黙ってるの。

紫乃さんが何か様子がおかしいから。で、そっと抜け出してみると、紫乃さん、めちゃくちゃ具合悪そう。

「ドクター!」
「…いいから、私のことは…放って、おいて」
「何言ってるんだこんな顔色で! あんたこそ横になるべきだろう! 今、堺先生を」

するとその瞬間、紫乃さん大量吐血。
驚いた西が堺を呼びに行こうとすると、紫乃さんが何故か西を止める。「何でもない」って。西は当然怒鳴りつける。
そしたら、あくまで身を翻そうとする西の胸元を、紫乃さんはガッ!と掴んで言うわけ。

「このことを誰かに喋ったら───たとえあなたと言えども、殺す」

一瞬、その瞳の中に赤い焔が揺らめいた、と。
紅に汚れていても迫力満点、むしろ怖くて綺麗な感じが出したいんですが。(ていうかビジュアル想像したら怖ェー…白衣と血まみれ…)



そのまま迫力に負けて医務室を後にする西。(おいおい…)

助かったことを周囲は奇跡だって言うけど、でも西だけは違和感を抱くわけ。
紫乃さんがその後、まったく何も変わらないようにふるまうし接してくるから。

結論から言えば紫乃さんは、自分の命を燃やして空を飛ぶことができる。同時に、「力」を使うときは、自分の血というか命を燃やしていることになる。
だから西を助けたときも自分の命を縮めていたわけだ。

ついでに言うと、陽の時もそれを使っちゃったんですよ。血に自らの燃やした力を溶け合わせることができるから。
それでも助からなかった陽に、紫茉さんは「もう使うな」って言ってたわけです。もともと短命な一族だから。
(一族つってももう他の人はいるのかいないのかーってレベルですが)

でも西を助けるために使ってしまった。それは紫乃さんが西を好きだったから。
死なせたくない一心ではあるんだけど、しかもその後ももう一度使っちゃって(西、情けねぇ)、紫乃さんの命は風前の灯…それを知った西は、紫茉さんはどうする!?

───って話。

ああ~~~vvv 書けるなら、きっと、ドラマティック・ロマンティックに書きたいわ私(笑)。
例えて言うなれば、十二国記本の第二話(主上×麒麟モノ)よりも切なく激しく、どシリアスに! 100人読んだ方が100人泣くぐらいに!
魔法得意です!(苦笑。そりゃあ別館、魔法ジャンルですし)

まーでも実は微妙に、最終的には半女性化な挙句に血脈を繋ぐ上に、死にネタでもあるから、書けないな。
西は結婚するし。紫茉さんが結構、黒いし後ろ向き。
人によって好悪が分かれる話になるかと。

こんな感じですか↓





暗闇の中、橋爪は一人で佇んでいた。
目を閉じても口を開いても何も見えない漆黒の闇の中。かろうじて自分の持つ生体エネルギーが、己を『此処』に居るのだと知らしめる。
一体どうなったのだろう、私は何処へ───と周囲を軽く見回した時だった。

「ばかな子ね」
「紫茉」

背後から現れたのは姉だった。
白衣の両ポケットに手を入れて、橋爪に近寄ってくる。

彼女の体は橋爪とは違い、やわらかく強い光が幾重も包み込まれている。色のない虹が重なっているような美しさに、その強さに橋爪は己の持つ光がそれとは遠く及ばないほど弱くなっていることを知る。

「あんなに言ったのに。本当に、ばかな子」
「紫茉」

「分かっているでしょう。私たちの寿命は等しく、同じ。それなのに陽の時にあんたは力を使いすぎた。だからその時に、あんたの命はそこで短くなったのよ、私よりも」
「………」
「力を使わなくてもいいように、それでも誰かを助けられるようにこの道を選んだのに」

橋爪は黙り込んだ。
姉の声は誰も居ない空間に厳しいともいえる音を伴い、橋爪に向けられる。

「なのにあんたは、見つけてしまったのね───守りたいものを」

あきれたような物言いにも関わらず、紫茉の瞳の中にはなぜか狂おしいほどの渇望があった。

それは彼女の恋人が喪われてしまったことに起因しているのだろう。
皮肉にも、紫茉が夜勤明けで居なかった病院に運び込まれた恋人は、治療の甲斐なく亡くなった。紫茉が連絡を受けて駆けつけたときにはすでに、遅かった。
生きてさえいてくれたら、何にも換えて───それこそ全身全霊で、すべての命を注いでも恋人を助けただろう。
そんな紫茉の思いを橋爪は知っていた。

ゆえに彼女は橋爪に警告しか出来なかったのだ。恋人が生きていたら自らもそうしようと思っていただろうから。

西脇を助けたときに血を吐いて、橋爪は己の限界を予兆した。
そして今回も、戒めが一瞬頭をよぎったがそれでも西脇を救いたかった。体が動いて、落ちようとする彼を両腕で抱いて───力を、解放した。

「紫茉、私は」

分かった気がした。

「私は、死ぬの?」

姉はその問いに何も答えようとはしなかった。ただまっすぐに、橋爪を見て哀しいような微笑を浮かべた。
それで、ああそうなんだ、と知った。

 

橋爪は力を使いすぎて、死出の旅路へ出ようとしているのだろう。紫茉との生気の違いが、それを雄弁に物語っていた。

橋爪が死んだと分かると、西脇は───西脇はどう思うだろうとその瞬間思った。
隠し通したかった秘密は彼に知られてしまった。彼はきっと、橋爪が死んだ後に自分を責めるだろう。だが悲しまないでほしかった。
彼の選んだ道は間違っていない。ただ、これを機にもう少し無茶をするのを止めてくれればいいけどと、そんなことを考えた。

「………」

ところがそう思う橋爪に、紫茉はついと近づいてきた。そして、白衣のポケットから出した手でそっと橋爪のうなじを抱きしめて目を閉じる。紫乃、と音にならない声がその唇に乗った。

「あんたが居ないと笑えないわ…でもね紫乃、私は、あんたに、私が居なくても笑ってほしいの」
「紫茉?」
「勝手なことを言うのは分かってるわ。でも、もうひとつお願いがあるの。だからそれを叶えてね」

紫茉、ともう一度呼びかけた声は何かに遮られた。
彼女の手を、払えもしなかった。

『ずっと一緒にいようねって約束したのに』

何か圧倒的で膨大な力が───湧き上がる。
それは橋爪からではなくその腕に収まった双子の姉からだった。光、白、想い、力。そんなものが一斉に解き放たれる。駆け抜ける風よりも強い嵐。襲い掛かり飲み込もうとする奔流と渦に、耐え切れず橋爪は声を上げた。

「紫茉…!!」

消える。何もかもが、とそう思った時に橋爪は強く目を見開いた。

瞼を開けた一瞬後に、ごめんねと言う姉の声が聞こえた、気がした。





さあてこの後は…くす。
(自分ひとりだけが悦)

愛があるんですよ。純粋な。恋人とかとも違う、愛がね。
それが自分勝手じゃないかと言い切れるかどうかは分かりませんが。
この後泣くわ喚くわ、愛憎が渦巻くわで、中々泥沼~v

この話、タイトルつけるなら「ESCAFLONE」にしよう(笑)。

ああでもあんまりドラマチックでも泣けもしないじゃんこの文とか思うけど、そこは気のせいです多分。多分ね。

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