category:萌え(SSS込み)
さてさて二話?三話?
西橋、離婚の危機(笑)を乗り越えられるか?
西橋、離婚の危機(笑)を乗り越えられるか?
前回まで。
年下西と開業医の紫乃さんは新婚(笑)なのに、色々すれちがってます。
西の仕事とか、女の影とか。
紫乃さんに三浦さんとかが近付いた?とか。
そんな中、西の忘れ物が…!
的な。
あーでも、なんて悩んでいてもクリニックは閉められて、事情を聞いた高島にポイっと放り出されちゃう。
一応紫乃さん、診察にはネクタイしてますんで、スーツ着てます。だから一般的に会社訪問は出来る格好。
け、携帯電話無いと困るよね!
け、携帯電話無いと困るよね!
別に西脇さんに会えなくて淋しいとかじゃないけど、やっぱりあれだけ仕事する人だもの!(※「あれだけ」って、見たことないですよね?)
携帯がないと不便だよね…!
…とかなんとか。
…とかなんとか。
何回自分の心に言い訳してたんだか?
向かってる途中で「やっぱり迷惑だからやめ…」と折れかけるも、ぐだくだ言ううちに西の会社に到着してしまうと。※地下鉄で5~10駅くらい?
「………」
(でっかいビルだな…)
向かってる途中で「やっぱり迷惑だからやめ…」と折れかけるも、ぐだくだ言ううちに西の会社に到着してしまうと。※地下鉄で5~10駅くらい?
「………」
(でっかいビルだな…)
ぼんやりと◯◯駅ーってことくらいは知ってはいたけど、実際のビルは知らない。※ググった。
吹き抜けの1F。
ーーーその瞬間、ザワッ、と空気が変わった。
ーーーその瞬間、ザワッ、と空気が変わった。
いや間違いじゃなく変わった。受付嬢、打ち合わせスペースで商談をしていた社員、アポの相手が降りて来るのを待っている来訪者、どこかへ出掛けようとする男性。皆が一斉に。
な、何だ…?
な、何だ…?
誰?
周囲はにわかにザワザワ。紫乃さんの美貌と凛としつつも儚げな雰囲気(※緊張しつつも、訳が分からなくてぼーっとしてるだけ)にドキドキしてるのか、手を止めて赤面する人も。
※本人気付いてません
掃き溜め…?
掃き溜め…?
掃き溜めに鶴…?
べつにそこ(会社のロビー)が汚いとかそういう訳じゃないのに(むしろ綺麗)、もはや周囲の頭の中にはそんな単語が。
一方紫乃さん。
一方紫乃さん。
(わー…)
さすが大きな会社、エレベーター前にはゲートがあってカードがないと入れそうにないし、ガードマンが立ってる。
これは来訪を告げて何とかしてもらうか、呼び出してもらうしかないかなぁ…ああでも会って貰えなかったら…。
「………」※想像して落ち込み
いやその前に西脇さんは本当にこのビルで働いてるのかな?
部署、何て言えば良いんだっけ?
「………」※想像して落ち込み
いやその前に西脇さんは本当にこのビルで働いてるのかな?
部署、何て言えば良いんだっけ?
※名刺とか貰ってないから知らない(どんだけ鈍感なんですか紫乃さん)
…なんて思ってた。
※一応本社だから合ってます
やがて意を決して受付嬢を見ると、それだけで顔を赤らめて背を正される始末。※気付いてません
やがて意を決して受付嬢を見ると、それだけで顔を赤らめて背を正される始末。※気付いてません
(よし)
と、思った時。
「あー! ドク、!っ、もがっ」
「あー! ドク、!っ、もがっ」
大声を上げかけた本木の口がかなり強引に塞がれました。
「こんにちは先生。珍しいですね、どうなさったんですか」
「こんにちは先生。珍しいですね、どうなさったんですか」
「池上くん」
「~」モガモガ
そんなことをおくびにも出さず、にこやかに声をかけたのはやや黒い池上でした。※外から戻ってきた
かくかくしかじか。
そんなことをおくびにも出さず、にこやかに声をかけたのはやや黒い池上でした。※外から戻ってきた
かくかくしかじか。
事情を聞いた池上が、一緒に付き添ってくれることになりました。
(※他の人に話しかけられないように牽制した池上、良い部下です。今期、彼のボーナス査定は上がっただろう…)
それで高層階エレベーターとかで上がっちゃうんだろう。
それで高層階エレベーターとかで上がっちゃうんだろう。
21Fとか(テキトー)。
フロアに上がるとそこはぶち抜きの開放的なオフィスなんですが、他の社員に気付かれないように隅っこで「真矢さん、西脇さんは?」なんて尋ねてくれるんですよね。
フロアに上がるとそこはぶち抜きの開放的なオフィスなんですが、他の社員に気付かれないように隅っこで「真矢さん、西脇さんは?」なんて尋ねてくれるんですよね。
でも、打ち合わせ中で席にいないとのこと。
んで端っこであるにも関わらず、ざわ…の小波が。
んで端っこであるにも関わらず、ざわ…の小波が。
「おい、あれ…」
「ちょっと…」
これはまずいと思った池上、さりげなく紫乃さんを促して移動。
※当の紫乃さんは「へー…これが西脇さんの会社…」(上場してる大企業ってこともあるので←大企業に縁がない)物珍しく、キョロキョロしていた。
西脇は打ち合わせだが、もうすぐ終わる筈と情報をゲット。で、そこへ向かうことに。
西脇は打ち合わせだが、もうすぐ終わる筈と情報をゲット。で、そこへ向かうことに。
絨毯張りの廊下を、人気のないところに向かって歩きながら
「広いんだね…」※もうどこを歩いてるか分からない紫乃さん
「この階全部、◯◯◯社?」
「この階全部、◯◯◯社?」
「はい。10Fから22Fまで◯社フロアです。ここには営業統括部、企画部があります」
「凄いねえ…」
会社もだけど、バリバリ働いてる池上が輝いて見えて素直に誉める紫乃さん。
「…。ドクター…ダメですよ、西脇さんの前以外でそんな顔をなさっては…」
「…。ドクター…ダメですよ、西脇さんの前以外でそんな顔をなさっては…」
困ったように言われちゃう。
でも「?」当然分かる気も訳もない。それが紫乃さん。
※なお、池上君は西脇に連れられて行くうちに、カフェのオーナーの岸谷とデキてしまっています。
で、打ち合わせスペースばかりの一角に到着。ガラス張りで、中は見えるような見えないような。
で、打ち合わせスペースばかりの一角に到着。ガラス張りで、中は見えるような見えないような。
(上下は透明で真ん中は白いとかのガラスね)
ドラマみたいーとか思う紫乃さんですが、打ち合わせの小会議室(幾つもある)の中が見えるたびにドキドキしてきた…。
で。
ドラマみたいーとか思う紫乃さんですが、打ち合わせの小会議室(幾つもある)の中が見えるたびにドキドキしてきた…。
で。
「あ、いらっしゃいました」
「…!」
池上に言われて、中を見ると6人くらいで打ち合わせをしている西の姿が…。
池上に言われて、中を見ると6人くらいで打ち合わせをしている西の姿が…。
ジャケットにノーネクタイ(※ここがポイントです)、真剣な顔、イケメン。
誰かの話を聞いてたかと思えば口を開く。会話は聞こえないけど、見たことのない、仕事中の男前な魅力に胸キュン。
か、っこいい…。ドキドキ
心臓を押さえていると、会議が終わりに近づいたのか空気が少しほどける。
か、っこいい…。ドキドキ
心臓を押さえていると、会議が終わりに近づいたのか空気が少しほどける。
「ちょうど終わりそうですね」
なんて池上が言ってたのにーーー。
西、人影に気づいたのか廊下にふと目を向ける。
西、人影に気づいたのか廊下にふと目を向ける。
そして紫乃さんと視線が合って、目を見開く。みるみるうちに真顔に。
(わ…っ)
「!」
「!」
途端、ガタン!と西が立ち上がってました。
若造ですから。
若造ですから。
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