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サイト日記。G-DEFEND西橋カプ多し。
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えーと…。
ブログの記事はたはだの気まぐれなので、必ずしも続くとは限りません。
とりあえず、自分のペースがあるのでまったりと見守ってくださると嬉しいです。

多少は頑張ったりしますが、楽しいことをやってるのに苦痛になったらそれはもう「楽しみ」じゃないんですよ。

では続きは下から。




橋爪が休みの前日、つまり金曜か土曜の夜に…その…『する』事が多い。
あるいは土日どこにも出掛けずひたすらだらだらする日も。

そのせいか月曜、西脇は機嫌が良いように思える。本人はもちろん口に出したりしないが、朝食や夕食が、ちょっと手が込んでいたりするからだ。
火曜もやや上向き。普通?

 水曜は、「休憩」と称して手ずからカフェのランチボックスを運んでくれることも多い。勿論、その際橋爪の唇と重ねてゆく。
水曜に忙しかったら、それが木曜になる。ただし、キスがやたらに深くなる。
『ぁ…っ、ん…に…し…』
たっぷりと水を含んだ接吻は橋爪の足腰をへたれさせてしまうのに充分だ。いつの間にか腰に回った手の動きも。

そんな獰猛とも言えるキスの時、西脇が熱っぽく橋爪を見下ろす眼差しは何かもう、ダメだ。
西脇は何か飢えているような気がして、そしてそれを押さえていることを知って、羞恥を覚えてしまうのに切ない。

木曜の夜はそのせいか、帰ってこないことが多い。あるいは橋爪が完全に寝入ってしまった深夜になることも多々ある。
(そんな時、翌朝起きたら西脇は既にいないことが殆どだった)


そして金曜は…。

「先生、お迎えが来てますよ」
たまに、そんな風に言われることもある。
先に仕事を終えた西脇が橋爪のクリニックに足を運ぶのだ。
その時の西脇は待合室の片隅で大人しく診察が終わるのを待っている。
橋爪の仕事が終わると、入籍を知っている事務員や看護師にさっさと追い出されるため、西脇と帰るしかなくなるのだが…。
『何か食べて帰ろうか』
二人になると、木曜のあれは一体どこに、と思うほどスマートにそう言われて微笑まれることも珍しくない。食事後帰ることもあるし、そのまま外泊することもある。
がーーー。

『声、抑えないで』
『あ…ッ』
『もっと聞かせて、紫乃の声』

普段とは違うベッドの中では、泣きじゃくる橋爪の手を口元から外し、西脇は実に嬉しそうに笑う。
その時橋爪は、先程の西脇の笑みは木曜のソレを、猛禽の爪を隠していただけだったのだと身を以て思い知ることになるのだが。
先週もそうだ、確か……。

「…!」
はっと思い出して橋爪は顔を赤く染めた。
今はその話じゃない。


金曜。西脇が迎えに来ない時は、彼の仕事が立て込んでいるのだと思う。
そんな時は携帯電話に連絡が来ており、橋爪が帰宅して食事と入浴を終え、日付が変わる頃にやっと帰ってくる。
あまりに疲れた顔をしているとそのまま寝てしまうことも多いが、普通なら…その、抱き寄せられる。

金曜に『しない』なら土曜。
土曜に出かけるなら金曜は『なし』。
もしくは、土日どこにも出掛けないなら金曜と土曜、両方…と言うときもある。

ともあれそんな風に一週間が回る。


その『定期的』が、橋爪に気恥ずかしさを呼ぶのだ。
金曜になるということは、西脇に抱かれる。それも沢山。
それがもう、どうしようもなく照れくさくて恥ずかしくて爆発してしまいそうだった。

それなのに、「金曜だから」と、少し体を丁寧に洗う自分にもね、どうかと。
(や、いつもきちんと洗いますよ! でもその日はないかもしれないけど、ほら、不意討ちって来るかもしれないし、どうせなら綺麗なほうが良いじゃないですか、と誰に言ってんだか脳内言い訳) ※真っ赤

「う~…」
そんなこと知られたくない。

橋爪は頬杖をついていた手をそのままに、上半身だけをずるずると机に伏せた。

世の中の(結婚)生活とは、皆こんな風に回るものなのだろうか…?


「…」
しかし、水曜や木曜の夜はああいうことはしない。
西脇にやる気がないのかと言えばそうじゃないと思う。水曜はともかく木曜はどことなくピリピリしているように見えるし。

プロポーズの旅行で行った先の出来事も証明しているだろう。人生で毎日、あんなに日夜と場所を問わず回数を重ねたのは初めてだった。
他の男と経験したことはないから知らないが、西脇は上手い(と思う)。技巧も確実にあるし、あと若いから体力も持久力も、回数もーーー。
「だからそうじゃなくて」
橋爪は桃色の思考に染まりかける頭を再び引き戻した。

水曜も木曜もしたいですか、と聞いたことはない。が、聞いたらYESと答えて来るかもしれない。
そのことについて橋爪が、◯曜日はダメだと言ったことはない。
ではなぜ彼はそうしているのか?


それは多分橋爪のせいだ。

橋爪のクリニックは、平日に代替や共同経営の医師はいない。看護師や事務スタッフ一人であれば何とかなるし、橋爪とて事前に出掛ける時は休診にするか他の医師を手配する。

だがそれはあくまで事前に分かっている場合だ。
替わりはいない。
不摂生が祟って当日の朝、起きられないので休みます…と言うわけにはいかないのだった。

だから平日は無理はできない、だからすなわち週末に…ということなのだろう。

それが『定期性』を生むと言うわけなのだ。


ては西脇曰く「付き合っていた」時はどうだったのだろう。
思いを馳せてみる。
「………」

確か、…やっぱり金曜が多かったかもしれない。そもそもの切欠が(全く覚えていないが寝てしまったあの時)金曜の飲み会の後だったのだから、そうなるのは分かる気もするが。

西脇は昼クリニックに来たり、夜訪ねてきたりしていた。でも自宅に訪ねてくるのは金曜以外は不定期だった。じゃあそこで毎回『していた』のかと言えば、どうだろう。
(うーん)
…半々と言ったところか? 
…ということは、入籍する前はこの『定期性』はなかったのではないか。

ではなぜ彼はそうするようになったのだろう?

橋爪には分からなかった。





てな感じで。
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